「みんなが地域で生きるための がまのほ」って何ですか?と聞かれることがあります。
障がい者が胸をはって普通に暮らせる地域を創ることは、おとな、子ども、高齢者も、みんなが暮らしやすい社会を創ることだという思いを込めています。
「がまのほ」は植物の名前で当法人のロゴマークに描かれています。生け花などにも使われていますが、厳しい環境にもしっかりと根を張る強さと、柔らかな茶色い穂は、人と人をつなぎ、つつみこむような暖かさを持っています。
また、イメージカラーのオレンジには虐待をなくしたいという願いも込められています。
1986年8月 みんなが地域で生きるための「がまのほ」は発足しました。
「障がいがあっても地域で生きたい」という思いは発足の大きなエネルギーとなり、家族や私たちの生きるエネルギーでもありました。
2001年9月 継続性や長時間支援を確保するため社会福祉法人を設立し、知的障害者小規模通所授産施設がまのほを開所しました。2003年4月には障害者自立支援センターしんいち を開所し地域生活を支援するために居宅介護事業(ホームヘルパー)を開始しました。自宅で生活するための継続的、主要な事業です。
福祉制度の変更などをへて現在は障害福祉サービス介護型事業・就労継続支援B型事業・居宅介護事業・相談支援事業などを行っています。
私は、2017年6月、3人目の理事長に就任しました。先人たちの思いを具体化できているのか自問自答の日々です。
支援の継続性は少しずつ安定していますが、利用者の自由な生活や社会参加のニーズは事業化すればするほど気薄になる側面もあります。
職員不足の課題も深刻さを増しています。
利用者や地域のみなさんとよく話し合い、役員や職員のみなさんとよく話し合い、目標に向かって法人運営を進めて行きたいと思います。
みなさまのご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。
社会福祉法人 みんなが地域で生きるための がまのほ
理事長 皿海 貴裕